致知 8月号 表紙撮影 坂東玉三郎 氏

優雅なたたずまいを誇る京都のホテルの一室に
しんなりとお越しになったその方は
それまで撮影準備で殺伐としていた雰囲気を一気に洗い流してくれるようだった。

「しんなり」という言葉が失礼にあたらないことを祈るばかりだが
人間にオーラというものが存在するのなら、
これをオーラといういうに違いない。

 

正直何度目の挑戦か?(笑)
編集部にお世話になりながらも
なかなかその機会の巡り合わせは来なかった。
今回こそは!と、かなり事前からテンションをあげながら
大量の機材を抱きつつこの部屋に入ってきた者にとっては
少々そんな意気込みさえ恥ずかしく思えるような
まったくもって「気」の穏やかな方でした。

 

インタビュー内容は、是非とも致知8月号をお読みいただきたいが、
撮影させていただいた中でとにかく感じたことは
これほどまでに、周りの状況に気を配り
優しい心遣いをされることに心から尊敬の念をいだいたこと。
まだまだ未熟者であるカメラマンにも
撮影のしやすいように様々なご配慮いただいたことに
本当に感謝いたします。

 

こういう方にお逢いできるような幸せな機会が有る度ごとに
この仕事をやっていて良かったと思える今日この頃です。

 

2014/07/30