浜松出張から帰るとポストに届けられていた
今月号の『致知』7月号 致知出版株式会社 発刊
今回もありがたくも表紙撮影を担当させていただいた。
元トヨタ自動車技監 林 南八氏
人の顔というものは、不思議なもので歳を重ねる度に
その生きてきた人生、想い、情熱がそこはかとなく写しだされるような気がしてならない。
23〜24歳くらいまでは、親にもらった顔で勝負し
それ以降は、自分の人生で作った顔で勝負していく。
よく言ったものだと思う。
少々かっこよい言い方をしてしまうと
こうした撮影取材においてカメラマンは
ただ単に人の顔としてシャッターを切るべきではないと思う。
少なくとも僕は、目の前の被写体に向けてレンズを構え、
そして、シャッターを切るその瞬間まで
まるで頭脳の中にあるCPUをありったけフル回転させながら
その 0.何秒かの瞬間の表情に想いをはせているつもりである。
それが笑顔だろうと、はにかんだ顔だろうと、また苦虫を噛み潰したような顔だろうと
その写真に込められた一瞬の表情には、
間違いなくその人の歴史があり、
その人の想いがあり、
その人の熱情があるに違いないからだ。
僕はアーティストでは無い。
あくまでもクリエーターの端くれであり表現者だとも思っている。
最も多く目に留まるであろう表紙撮影に携わらせていただけることの感謝と責任を
絶えず心に持ちながらまだまだ精進の道を歩いて行きたいと。。。
そんなことを思った今回のお仕事でした。